学校長挨拶(2024/04/01更新)

大川小中学校長  安岡 裕高

 大川村立大川小中学校のホームページをごらんいただきありがとうございます。
 義務教育学校「大川村立大川小中学校」として4年目を迎えてました。新学習指導要領に基づいた9年間のカリキュラムを作成し9年間の一貫教育を行ってまいります。
 本校は「地域とともに歩む学校」コミュニティスクールを基盤として、子どもたちや保護者、地域の方々に信頼され、村に貢献できる子どもたちの育成のため、学校教育目標を「大川村に夢と希望と感動を!」とし、教育活動を実践しています。人口370人ほどの村ですが、豊かな自然と温かい地域の方々に支えられ、さまざまな体験活動を通して子どもたちは日々成長しています。
※本校に興味のある方は、「ふるさと留学(山村留学)」制度がありますので活用していただければと願っております。

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児童生徒数(2024/05/01更新)

2024年度5月現在


  前 期 課 程   後 期 課 程
10
17 14

令和5年度運営構想(2023/12/13更新)

令和5年度大川小中学校の学校運営構想を掲載します。

(252KB)

いじめ防止基本方針(2018/06/15更新)

平成30年3月31日に改訂した「大川小中学校いじめ防止基本方針」の「概要版」を掲載します。

(225KB)

R3年度学校評価アンケート&学校評価書(2022/02/15更新)

令和3年度の学校評価アンケート結果、および学校評価自己評価書を掲載します。

(2858KB) (435KB)

R2年度学校評価アンケート&学校評価書(2021/02/12更新)

令和2年度の学校評価アンケート結果、および学校評価自己評価書を掲載します。

(2136KB) (224KB)

R元年度学校評価アンケート&学校評価書(2020/03/23更新)

令和元年度の学校評価アンケート結果、および学校評価自己評価書を掲載します。

(2401KB) (223KB)

H30年度学校評価アンケート&学校評価書(2019/03/07更新)

平成30年度の学校評価アンケート結果、および学校評価自己評価書を掲載します。

(386KB) (245KB)

H29年度学校評価アンケート&学校評価書(2018/06/15更新)

平成29年度の学校評価アンケート結果、および学校評価自己評価書を掲載します。

(287KB) (307KB)

運動部活動に係る活動方針(2021/05/19更新)

【1】 学校教育目標学校教育目標

    大川村に夢と希望と感動を!


【2】 運動部活動の活動方針

    (1)競技力向上をめざした日々の活動を通して、人間力を磨く。

    (2)学年を超えた活動をもとに、仲間と協力し合い、コミュニケーション能力の育成を図る。


【3】 基本的事項

    1 運営に関すること

     (1) 部活動設置について
        ・本校の教育活動の中に全校部活動を設置する。
        ・部活動の目標に沿って年間計画及び、毎月の活動計画に沿って活動する。
        ・部活動の推進を図るため、顧問又は副顧問のみならず全教職員が支援する。

     (2)指導体制について(顧問配置、外部指導者の活用等)
        ・顧問又は副顧問、学級担任、保護者間の連携をとり、円滑な運営を心がける。
        ・専門性を有した外部指導者の効果的な活用(部活動指導員、運動部活動サポート事業)等、
         本校の実態に応じた工夫を行う。

     (3)顧問会議、キャプテン会議について
        ・本校は部活動が一つしかないため、教職員全員で部の現状や課題を共有し、
         課題解決に向けた取組を行う。

     (4)家庭、地域との連携について
        ・部活動説明会を開き、保護者と顧問による円滑な運営のための共通理解を図る。

    2 活動に関すること

     (1)施設や用具について
        ・使用した設備の整頓・清掃、校舎の施錠等は顧問が責任をもって行う。

     (2)事故防止や安全対策について
        ・事故には十分留意し、怪我が起きた場合速やかに処置、管理職及び養護教諭に連絡・報告する。
        ・原則として、活動の際には顧問が監督する。

     (3)大会参加について
        ・積極的に参加し、顧問又は副顧問が同行する。

     (4)対外試合、合同練習等の実施について
        ・他校との交流を深めることで、競技力だけでなく、コミュニケーション能力の育成も図る。

    3 活動時間に関すること

     (1)活動日と休養日の設定
        〈活動日〉  平日の活動は週4日、休日の活動は土日のどちらか1日とする。
        〈休養日〉  部の諸事情を考慮しながら、部ごとに週2日以上の休養日を設ける。
        〈長期休業中〉下記を休養日の基準とする。
               春季: 2 日、 夏季: 5 日、 冬季: 4 日

     (2) 活動時間の設定
        〈平日〉     2時間程度(練習は終業後(午後練習)の時間帯に行う。)
        〈週末〉     3時間程度
        〈考査期間中〉  申請書を提出のうえ、1時間程度行うことが可能とする。
        〈終了・下校時刻〉平日:18時までに下校する。
                 休日:18時までに下校する。


朝練習
開始時刻
朝練習
終了時刻
部活
開始時刻1
16:00 16:00 15:00 16:00 16:00 9:00 9:00
部活
終了時刻1
17:45 17:45 17:45 17:45 17:45 12:00 12:00
部活
開始時刻2
13:00 13:00
部活
終了時刻2
17:45 17:45
下校
完了時刻
18:00 18:00 18:00 18:00 18:00 18:00 18:00

2021年度部活動年間活動計画(男女バドミントン)

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学校沿革史(2018/2/15更新)

■大川小学校
平成15年4月  川口小学校・船戸小学校が集合。
  16年4月  学校長が小中学校兼務となる。
  17年3月  平成17年3月末を以て、閉校となる。
         小中一貫校舎落成
  17年4月  小中一貫教育校開校により、大川村立大川小学校併設となる。
           ※平成18年度より大川小中学校の部に掲載する。

■大川中学校
昭和45年6月  白滝中学校・船戸中学校・川口中学校が名目統合し、大川村立大川中
         学校となり、それぞれの学校は白滝分室・船戸分室・川口分室となる。
         初代校長 津田春彦氏就任
  46年3月  大川村中切517番地に校舎落成する。
     4月  白滝・船戸分室が現在校に収容される。  
         二代校長 長沢村達郎氏就任
     5月  運動場が整備される。
     8月  体育館落成
    10月  プール、技術・家庭科室が落成する。校章が決定される。
    12月  日本鉱業白滝鉱業所が閉山の通告を受ける。
         翌月まで大部分の生徒が転出する。
  47年4月  川口分室が収容される。高知県へき地実験校の指定を受ける。(学級・学校運営)
     5月  校旗の寄贈を受ける。
         第18回四国地区へき地教育研究大会及び第10回高知県へき地教育研究
         大会「中学校の部」の指定発表を行う。
  48年11月  高知県へき地実験校の指定2年目の研究発表を行う。
  49年11月  高知県へき地実験校の指定3年目の研究発表を行う。
  51年4月  三代校長 耕崎稔氏就任
  52年9月  運動場にナイター設備できる。
  53年3月  校訓の碑建立される。
  54年4月  四代校長 大橋雄太郎氏就任
  55年4月  県教委より「教育課程」の研究指定を受ける。
         研究主題「地域の実態のうえに立つ生徒指導」
  56年4月  五代校長 堀内拓也氏就任
    11月  県教委指定の研究発表を受ける。
  57年4月  文部省より勤労生産学習研究推進校の指定を受ける。
         研究主題「地域とともに歩む勤労生産学習」
    10月  東京馬場先門ライオンズクラブより「第7回へき地教育研究賞」を受ける。
    11月  第20回高知県へき地教育研究大会「中学校の部」の発表を行う。
  58年11月  文部省指定「勤労生産学習」の発表を行う。
  59年2月  土長南国市町村教育委員会連絡協議会より「学校表彰」を受ける。
     3月  水気耕ハウス設備完成
     9月  高知放送老人福祉基金より「社会福祉普及校の表彰」を受ける。
     12月  高知県文教協会より「坂本教育文化賞」を受ける。
  60年3月  土佐本山ライオンズクラブより「学校表彰」を受ける。
     5月  高知県中学校女子バレーボール春季選手権大会で第3位に入賞。
    10月  秋季陸上選手権大会において最優秀賞受賞、中山卯月杯獲得。
    11月  高知県教育委員会より「学校表彰」を受ける。
    12月  第2回県下新荘川女子駅伝競走大会に優勝2連覇達成。
  61年5月  堀内校長全国へき地教育研究連盟会長に就任。
  62年4月  ふるさと留学生受け入れ。
平成元年11月  堀内校長文部大臣表彰受賞。
  2年11月  第26回四国へき地教育研究大会・第28回へき地教育研究大会を行う。
  3年 4月  六代校長 橋田剛氏就任
    10月  第6回少年展作文の部高知県防犯協会長・高知県警察本部長賞
  4年 4月  文部省より道徳教育研究の指定を受ける。
         研究主題「思いやりの心を育み、積極的に行動できる生徒を目指す道徳教育」
  5年10月  平成4・5年度文部省指定道徳教育推進校研究発表会を行う。
  8年 4月  文部省より機器利用研究の指定を受ける。
         研究主題「各教科の学習指導におけるコンピュータの利用」
     8月  校舎大規模改造工事
  9年 4月  七代校長 佐野紘一氏就任
    11月  平成8・9年度文部省指定機器利用研究発表会を行う。
 10年 4月  八代校長 田邊繁任氏就任
    11月  高知県教育委員会より「学校表彰」を受ける。
    12月  第49回こども県展図画の部で「優秀学校賞」を受ける。
 11年 8月  高知県ボランティア功労者知事表彰を受ける。
    12月  「人権の主張発表大会」(大川大会)を行う。
 12年 4月  九代校長 山中比呂志氏就任
    11月  高知県交通安全優良校として表彰を受ける。
 14年 4月  十代校長 今井節子氏就任
     6月  高知県発明工夫コンテスト 高知県教育長賞  谷 真吾(お茶運び人形)
     7月  高知県中学校総合体育大会バドミントンの部 男子団体 準優勝
     8月  四国中学校総合体育大会バドミントンの部 男子団体 3位
    11月  高知県中学校秋季バドミントン選手権大会 女子団体 3位
 15年 2月  高知県児童生徒表彰(スポーツの部・団体) 男子バドミントン部(四国大会3位)
    12月  3年生卒業制作(柱の創作画)完成
 16年 4月  学校長が小中兼務となる。
         高知県教育委員会より新しいタイプの小中一貫校の指定を受ける。
     8月  新校舎建築中、小体育館を仕切りで3教室、ピロティを職員室に利用。
 17年 3月  小中一貫校校舎落成、プール改修


■大川小中学校
17年 4月  小中一貫教育校開校により、大川小学校・大川中学校併設になる。
18年 1月  新しいタイプの小中一貫校自主研究発表会を行う。
   11月  村指定小中一貫自主研究発表会を行う。
19年 1月  小学校「第13回のびのびパソコン作品展 部門賞」受賞
    3月  川口・船戸小学校記念碑建立
   10月  村指定小中一貫自主研究発表会を行う。
   11月  県教育研究実践表彰受賞 大川小学校・大川中学校
   12月  グラウンドに雲梯(うんてい)設置
20年 4月  十一代校長 筧尊士氏就任
21年 4月  十二代校長 森本國裕 氏就任
23年 3月  鉄棒、ブランコなどの遊具設置
    4月  十三代校長 黒瀬忠行 氏就任
24年 1月  学校敷地内に村図書室「ことな館」完成
24年 4月  村教委よりコミュニティ・スクールの指定を受ける。
        文部科学省よりコミュニティ・スクール導入に関する実践研究の
        指定を受ける。(平成24・25年度)
   11月  文部科学省コミュニティ・スクール推進事業中間発表会を行う。
25年 7月  電子黒板を導入
   11月  児童生徒考案のキャラクター「太刀きん君」が大川村公認となる。
   11月  文部科学省コミュニティ・スクール推進事業研究発表会を行う。
26年 1月  第61回小砂丘賞団体賞を受賞する。
26年 4月  文部科学省よりコミュニティ・スクールでの熟議と協働の充実に
        関する実践研究の指定を受ける。(平成26年度)
    7月  みずほ教育福祉財団よりへき地教育研究助成を受ける。
26年11月  文部科学省コミュニティ・スクール推進事業研究発表会を行う。
27年 4月  十四代校長 尾木文治郎氏就任
    4月  大川村教育委員会よりICT活用教育研究校の指定を受ける。(3年間)
    7月  総務省ICTドリームスクール実証モデル校として採択される。
        iPadを全児童生徒数配備(全40台)
28年 1月  開校10周年記念行事を児童会生徒会が開催
    3月  総務省「ICTドリームスクール実践モデル」の成果発表会(3日)
    6月  電子黒板を全教室に配備(全6台)
29年 3月  総務省「教育の情報化」関連事業に係る成果発表会(3日)
29年 4月  十五代校長 釣井 一俊 氏就任
   10月  大川村教育委員会指定 ICT活用教育推進研究発表会を実施する。(26日)
30年 1月  高知県中学校冬季バドミントン選手権大会 男子団体 3位



大川においでよ(2018/02/15更新)

大川小中学校の紹介パンフレット「大川においでよ」のPDFファイルを、解像度を落として掲載いたします。ぜひご覧下さい。

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大川小中学校コマーシャル(2017/07/10更新)

H28年度の児童会生徒会が、大川小中学校のコマーシャルを作成しておりましたので公開(紹介)いたします。全画面化してご覧になるには、YouTube.comでご視聴下さい。

1年間の活動のようす(2019/03/25更新)

2016年3月に作成した一年間の様々な活動を紹介したビデオです。活動内容は当時のもので、現在とは異なる場合があります。ぜひご覧下さい。なお、全画面化してご覧になるには、YouTube.comでご視聴下さい。

大川村の環境(2019/03/25更新)

2015年8月に着任したALT, Steven Carrera が撮影したビデオにキャプションをつけて紹介します。なおキャプションは撮影当時のものです。大川村の環境についてご理解いただけることでしょう。ぜひご覧下さい。なお、全画面化してご覧になるには、YouTube.comでご視聴下さい。

大川村びより(2018/03/04更新)

大川村村づくり推進課が2016年に作成した移住促進大川村PRビデオを紹介します。全画面化してご覧になるには、YouTube.comでご視聴下さい。

山村留学についての作文(2016/12/23更新)

二年目の山村留学【小学六年男子(2015年11月)】 ※彼は5年間の留学生活を送り、地元公立高校に進学しました。

 「来年もここで留学したい。」
 僕は今年で山村留学二年目です。昨年度の留学を決めたのは、親でした。両親は僕を一人立ちに慣れさせるために希望したと思います。でも、僕はとてもいやでした。
 その理由は、この留学へ来ると、地元である大阪の友達に会えないことや、初めて親元をはなれて、うまくやっていけるか不安だったこと。そして何より、今まで見ていたまんがやテレビ、ゲーム、食べていたお菓子やジュースが留学センターではいけないという所が一番いやでした。いやでたまらなかったので親にとても反対しました。
 しかし、親は
 「今年行ってきて、いややったら、一年でやめたらいいから…。」
と何回も言っていたので、一年だけ、という気持ちでしぶしぶ留学センターへと行きました。
 しかし、今年度の留学を決めたのは、親ではなく、自分自身でした。最後の小学校生活をこの大川の大自然の中で過ごしたいと思ったからです。しかし、一番の理由はこの大自然の中での留学センターの活動、遊び、そしてこの大自然の中から学ぶことに面白さがあったからです。
 僕は去年、留学センターの活動では皆と同じことをするだけで精一杯でした。けれども今年は前もってどんなことをするか分かっていることだらけだったので余裕があり、去年とは違う所にも目を向けられ、去年はできなかったことができるようになりました。
 特にそう思った活動は二つあります。
 一つ目は、稲刈りです。稲刈りでは、去年稲を刈ったり、刈った稲を運んだりと色々大変なことばかりでした。なので、稲の結び方等、分からないことだらけでした。しかし、今年は稲を刈るだけでなく、去年できなかった稲の結び方を覚えることができました。
 二つ目は、大川村にある大座礼山の登山です。去年の僕は周りの草木に目を向けるのはできなくて、登るだけで精一杯でした。しかし、今年は体力もついてきているのか、周りの草木に目を向け、友達と話しながら楽しく登れました。頂上付近に立っているブナの樹は、去年よりも堂々と立っているように見えました。
 そのブナの巨木から少しはなれた所の頂上は、去年行けなかったけれど、今年は行けてよかったです。
 この二つの活動のように、一年目の僕と二年目の僕とでは、心がまえや留学生活への態度の変化に自分でも気がつきました。
 留学生活への気持ちは去年はいやいや留学センターへと来ていました。
しかし今では、夏休みに、
 「早くセンターへ行きたい。」
と自分から言えるようになりました。
 活動でも積極的に取り組めるようになりました。
 僕はこの一年目の留学と二年目の留学を比べると、自分でも成長したなと思います。前は人見知りで、あまり知らない人と話せませんでした。しかし、この留学をしてからは、どんな人にでも、話しかけられるようになりました。それに、去年の僕はどんな活動でもタラタラしていて、やる気は無かったけど、今は一生懸命に活動へと取り組めるようになりました。
 このように、僕はこの大川の留学の中でとても成長しました。これからも、この大川の大自然の中で成長していきたいです。



大川村の自然へありがとう    【中学3年女子(2016年5月)】

 大川村に山村留学生として来て3年目になり、ここでの生活も最後の1年になった。2年間、大川の自然の中でいろんな思い出ができた。とにかく楽しかったことはもちろん、苦しかったこともあった。でも、中学1年生で大川村に初めて来たときに感じた「来てよかった。」という思いはずっと、そしてこれからも変わらないと思う。
 私は小学3年生の1月23日まで、正直、自然に興味がなかった。なぜこの日かというと、初めて大川村に訪れたからだ。兄が、当時わが家にインターネットが導入されたばかりのパソコンで「大川村山村留学」を見つけたのをきっかけに、高知県大川村へ来たのだった。兄がこれから過ごす村に興味が湧いた。
 行く先は山、山、山。いつもはのり気ではない山方面へのドライブだった。けれど、私はそのとき文句を言わなかった。それどころか、「うわあ」「きれい」「すごい」と窓の外を見て声をもらした。いつもとは反対の態度で自然に見入った。
 大きなゴツゴツとした岩の問を走る川の流れ。杉の木々がずらりと並び、その間から差す陽光でできた光のカーテン。それまで無関心だったのに、大川の自然と出会い変わった。山も空も鳥たちの声も全部全部好きになった。五感で自然を感じて、好きになった。それまで自然に目を向けていなかった私を、大川の自然が呼び止めてくれたわけだ。
 その後、兄が中学を卒業するまでの3年間、何度も、大川村に足を運んだ。その度に、自然の知識も増えた。四季による自然の変化も興味深かった。その上、村の人にもあったかくしてもらった。そしていつしか「私もこの自然の中で暮らしたい」という強い思いが生まれた。
 でも、決心することは簡単ではなく、6年生の1月まで悩んだ。けれどやっぱり、初めて大川村に足を踏み入れたときの、あの自然を見て感じた感動が背中を押してくれた。「あの自然の中にきっと、私の特別な3年間が待っている。」そう思って決意した。
 山村留学生になり2年も経つと、自然に目を向けることができるようになってきた。地域の方からも「あそこにきれいな花が咲いているよ。」と教えていただいたり、落ち込んでいたときに「おい。あの岩を見いや。」と言われ、見ると、まるでモアイ像の顔のような岩があり、明るい気分になったりしたこともあった。
 四ツ葉のクローバー探しも大得意になり、最高で1日に20個見つけた。今までよく見ていなかっただけで、身近にたくさんの幸せが隠れていた。その幸せが励ましをくれた。これからも、それに気付ける「眼」を養っていきたい。
 私を変えた自然の中での暮らしはあと1年だが、この日々は生涯の私の心の宝物だ。地元の山口県へ帰ったら、今まで向き会えなかった山口県の自然にも目を向けていきたい。
 自分の周りには、実は、たくさんの喜びの種が隠れていた。けれど、これまではそれに気付けなかった自分がいた。さまざまなことに気付かせてくれた大川村の自然に「ありがとう」を伝えたい。そして、卒業しても何度も、この自然に会いに来ようと思う。
     ※第16回 森や自然についての作文 山の大賞(山林協会長賞)